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第17話 完・全・包・囲

雨は静かに降りしきり、鋼鉄の屋根を叩く音が工場全体を覆っていた。その音は、ただの雨の音ではなく、暗闇の中から何かが迫ってくるような、不穏な響きを孕んでいる。

雨滴は薄暗い光を受け、しっとりとした質感を持ってはいるが、その背後には不吉な影が潜んでいるようだった。



「……本当に、誰もいない……」



アメジストの声は、虚空に消え入るように響いた。

工場の巨大なフロアは、かつての喧騒が嘘のように静まり返り、異様な静けさが周囲を包んでいる。

朝から夜まで機械の轟音とともに汗を流していたはずの労働者たちが、今や影も形もない。

まるで、彼らが存在したことさえも否定されているかのようだ。

まさかこの雨が彼らの痕跡をすべて洗い流し、綺麗さっぱりと消し去ったのだろうか……?



「……おい、寝床の大部屋はどうだ?」



焦燥が心を掻き立てる。

アメジストは部下に確認を促すが返ってきた言葉は、彼女の心にさらなる不安を突き刺した。



「ほ、報告通りです、大部屋にもいません……完全にもぬけの殻です」



「そんなことあるか!!」




下層民から連行してきた労働者1261人……その全員が姿を消してしまった。

工場からの脱走、帝国に対する謀反……そうとしか考えられないー。

アメジストの怒りがカッと爆発し、部下に掴みかかる勢いで怒鳴り散らす。

しかし、部下たちの狼狽した表情は彼女が直面している現実の恐ろしさを物語るだけ……。





「で、ですからっ!我々も何がなにやら……監視映像魔装置にも異常が……」



「たかが”雨”で何故そんなことになるんだと聞いているんだッ!!魔力で動いているハズだろう!!!故障などあり得ん!!!」




「し、しかし……現に映像が乱れて……」



「言い訳はいらん!さっさと復旧させろッ!!これ以上、私に恥をかかせるなっ!!労働者どもを探せ!!!銀色勇者を見つけ出せ!!!もし映像システムが直らなければ、キサマら全員”機械魔人”の実験場送りにするっ!!!」




「ヒィッ?!ぜ、全力で復旧作業に取り掛かります!!」



自分の命令が無視されるなど、決してあってはならないことだ。

しかし、目の前の現実がその常識を無惨にも引き裂いていく。

脳裏に浮かんでは消えるのは、銀色の勇者の姿だった。

自分の命令に従わない反逆者として常に目障りだった彼女が、まるで影のように跡形もなく消えてしまった。

その事実が、アメジストの心に冷たい恐怖を刻み込む。



「血眼になって探せぇッ!!!どこにも逃げられないはずなんだッ!!!絶対に見つけだせッッ!!!!」



それは命令というより、不安を吹き飛ばすための叫びだった。

部下に対して怒声を浴びせるその一方で、アメジストの心には深まる不安と恐怖が根を張っていた。

何か、目に見えないものがこの武器工場を覆っている。

雨音の中に混じる囁きが、彼女の中の恐怖をさらに確かなものに感じさせた。



「いったい、この工場で何が起きている……ッ?!」



雨は止まない。

しかし、彼女の支配はゆっくりと崩れ始めている。



―――――――

――――

――




「せめて……せめて、何か手がかりを……」




工場全体を見下ろすことが出来る監視塔……最上階の執務室。

アメジストはデスクに頭を打ち付けるように突っ伏し、深く重い息を吐いた。

結局、銀色勇者も労働者たちも見つけ出せなかった。

丸1日捜索させてもだ……。

今の彼女の胸には、怒りと無力感が絡み合い、収まりきらない焦燥が広がっている。 



「何か手掛かりはないのかッ!!銀色勇者と労働者達の行方はッ!!」



しかし、どうしても何も思い浮かばない。

暗い雨雲のように、心の奥に沈む重圧は逃れられない。

もう一度、全てをやり直したいと、心から思うが、その機会は与えられない。

帝国の厳しい現実が、アメジストに迫っているのだ。



「だからこうなる前に手を打つべきだったんだ……!ヤツは危険すぎた……ッ!」



銀色勇者を処刑しようと申告したあの日、彼女は正しかったはずだった。

ヤツを処刑することで全ての混乱は終わるはずだった。

それが最善の策だった。

だが、参謀部の連中がそれは早急だと、彼女の判断を制止した。

その結果が、この失態だった。

彼らは何もわかっていなかった。

あいつらが止めたせいで、全ての責任が自分に降りかかってきた。




「……なぜ、この私が……」



アメジストの独り言が窓を叩きつける雨音ともに溶けていく。

ヒドく疲れた。

”労働者集団消失”の責任を問われ、アメジストは帝国に呼び出されたばかりなのだ。




――――戦艦の次はコレか……。四鉄華の威信も地に落ちたモノだ……。



――――勇者の侵入も防げない。労働者どもの管理も出来ない。君にはいったい何が出来るのだ?



――――この失態、四鉄華の剥奪も考えねばならんな……。



冷たい視線、嘲笑うかのような態度。

参謀部の連中は、まるで自分が無能であるかのように見下した眼差しを向けてきた。

理不尽だった。

空からの侵入、帝国軍の最強の魔障防衛網を突破され、一体どうやってそれを防げというのか?

彼女は全てを尽くした。




「どうしてッ!どうしてこうなった……?!」




アメジストは思い出す。

あの日、夜空を裂くように現れた銀色の閃光。

それが一瞬で武器工場を混乱の渦に叩き込んだ。

戦艦の破壊、情報まで抜き取られ、労働者たちを連れて忽然と消えてしまった……。

帝国の要である四鉄華であれど、容易に対処できる事態ではない。 

……にも関わらず、帝国の参謀部はアメジストの不備ばかりを追及し、あれやこれやと罵詈雑言をぶつけてくる始末。

魔王の腕を盗まれ、自分たちの長を殺された件は棚に上げてだ。



「この私が無能……?!ふざけるなっ!!そっちだってどこから武器工場の場所が漏れたのか特定出来てないクセにっ!クソッ!クソッ!!!クソォッ!!……っ!……っ!!」



アメジストは今の地位を手に入れるために、並々ならぬ努力を積み重ねてきた。

若くして帝都魔法大学を卒業し、帝国の軍人として能力を認められた”自負”があった。

確かな地位を築き上げてきた”自負”があった。


……なのに、銀色勇者の襲撃からすべてが崩れ去ったのだ。

アメジストは怒りに任せ机の書類を床にばらまき、勢いよく机を蹴り飛ばす。



「あの小娘がっ!工場にイレギュラーを持ち込んだのだ……ッ!!私はっ、何も悪くないっ!!」



(そうだ、私は悪くない……!)



心の中で何度もその言葉を繰り返す。

だが、どこかその確信には、わずかな揺らぎがあった。

彼女がどれほど自分を正当化しても、銀色勇者と労働者たちの消失という事実は揺るがない。

そして、その責任は、否応なくアメジストに突きつけられているのだ。

自分の不手際で、これ以上女帝陛下に迷惑をかけるわけにはいかない……。




(銀色勇者……あいつさえいなければ……!どうにかして排除できないものか……?いっそ命令など関係なしに消すか……?どうせ遠からず西大陸とは戦争になるのだ……そうだ、今さら他国の勇者を殺したところで――――――……)



「アメジスト様っ!!きゃ、客人が……」



思考を乱す喧騒が部屋に舞い込んできた。

アメジストは苛立ちげに舌打ちをし、入室してきた部下を睨みつける。



「……そんな予定はない。追い返せ」



「で、ですが―――――……」



言い淀む部下の背後から、ゆっくりと”彼”が現れた。

アメジストの喉が無意識に凍りつき、目は恐怖と驚愕で見開かれた。

頭から生えた紫色の双角に、褐色の肌……。

金色の瞳は、異様な輝きを放ち、一瞬で彼が人ならざる存在であることを示していた。




「キサマは……っ!オリオンのところの魔人……!」



「シグナスです。本日は突然の訪問をお許しください」



まったく温もりが感じられない、冷たく無感情な声だ。

アメジストは、脂汗を浮かべながら身構える。

彼と会うのは工場建設のとき以来だったが、そのときの印象は今もなお変わらない。

相変わらず、気味の悪いヤツだ。

彼の存在は、まるで石像か何かのようで、そこには一切の感情が宿っていない。

機械か石像のように、意思というものを感じさせない。



「オマエは通常業務に戻れ。」



「しっ、しかし……」



「戻っていろ!!!」



伝令の監視官を追い出し、魔人と二人きりになった。

重苦しい無言の時間が流れる。ど

しばらくの無言……先に口火を切ったのはアメジストからだった。



「なんの用だ……?」



「……」



「訪問した側が無口になるなッ!!案山子になりたいのなら畑へ行け……ッ!!!」



心の中で思う。

帝国の取り引き相手とはいえ、できればあまり関わりたくない存在だ。アメジストは早くこの場から立ち去ってほしいと願っていた。

しかし、その願いはすぐに打ち砕かれることとなる。



「西大陸の勇者が、こちらの工場にいることを嗅ぎつけました。」



「……っ?!」



「我が主――――オリオン様からの情報です。どうか余計な誤魔化しはご遠慮下さい。時間の無駄ですので」




シグナスから告げられた言葉に、アメジストは目を見開く。

銀色勇者の存在は、帝国内でも上層部しかしらされていない極秘事項だった。

それを、あの女はどこから嗅ぎつけたというのか……?

混乱した思考の中でアメジストはすぐさま冷静さを取り戻し、言葉を続けた。




「……それで?それは帝国内での問題だ。魔人には関係がない。キサマの主にも……年中引き籠もりの研究バカ魔人にもそう伝えておけ」



きっぱりと、アメジストは言い放った。

これ以上の面倒事は御免だと、彼女はシグナスを追い払うように手を振る。

しかし、シグナスはアメジストの予想に反した行動に出た。



「いいえ……関係あります」



「……なんだと?」



「我が主は銀色勇者にご執心です。故に、一度を話してみたいと……」



「断る。お前らはペテン師だ。取り引きをすることはあれど、信用などしていない。今すぐここから立ち去れ」



アメジストは冷たい口調で告げ、シグナスに退出を促す。

しかし、シグナスは無表情のまま一歩前へと踏み出した。



「銀色勇者と話したいと申しましたが、彼女を始末したいのならば、我が主も協力を惜しみません。ですからこれを……」



「……なに?」



懐から小さな小瓶を取り出し、アメジストへ差し出すシグナス。

禍々しい色を放つ液体が、小瓶の中で静かに揺れている。

アメジストは警戒しながらもその小瓶を受け取り、シグナスに鋭い視線を向けた。



「……これはなんだ?」



「我が主からの贈り物です。”夢魔の種”……と、我が主は呼んでいました」



「……ッ!ま、まさかっ!」



アメジストは小瓶を凝視する。

『夢魔の種』……。

その単語を聞いただけでアメジストの背筋に悪寒が走る。

まともな国なら所持しているだけで投獄……廻聖教会の異端審問官に見つかったのであれば一族ならびに生まれ育った村ごと焼き払われるであろう最悪の”禁忌”だ。

それほどに危険視されている秘術が今、アメジストの手に渡った……。

心臓が鼓動を速め、呼吸が荒くなる。

だが、それは恐怖からではなかった。



「ご興味が湧いたようで何よりです。我が主もお喜びになるでしょう」



「本物、だろうな……?!」



「耳を澄ませば、自ずと聴こえてくるでしょう……それには意思があり、共鳴の唄を歌う。この説明でご理解いただけますか?」



シグナスの言葉に促され、アメジストは目を閉じ『夢魔の種』に意識を向ける。

すると、小瓶の中から”ズルリ……ッ”と粘着質な小さな音が響き渡った。

音は徐々に大きくなり、明瞭さを増していく。 旋律は不規則でありながら、異様に美しかった。甘く、誘うように、そして逃げ場のない底へと引きずり込むような、死に至る歌声。



(……本物だ……!この種は……生きている……!)



アメジストは直感的に理解した。

理解せざるを、得なかった。

この種は、チンケな魔法道具などではない。

触れた者を飲み込み、意識を蝕み、その魂すらも貪り尽くす存在。

逃げるべきだ。

しかし、”カレ”の唄は止まらない。

”カレ”が奏でる旋律が脳内に入り込み、逃げ出したいという理性を麻痺させていく。



「……ッ!」



「近い未来、銀色勇者は必ず破滅の未来を辿ることになるでしょう。貴女はただその背中を押すだけで良いのです。それで世界は混沌に陥る。主様の大好物な混沌へ……」



「……混沌……」



その言葉に、アメジストは心の奥底で震えた。

帝国でどれだけの地位を築こうとも、自分は歯車以上のモノになれやしない。

たった一回の失敗……それも貰い事故のようなモノで無能扱いだ。

どこまでいっても自分は勇者にはなれない……。

しかしこの『夢魔の種』に触れた瞬間、自分が世界の運命を握っているかのような錯覚に囚われてしまった。



「話は以上です。機会があれば、またお会いしましょう……」




「まっ……て……!」



最後の力を振り絞り、彼女はシグナスを引き止めようとした。

けれども口から出た言葉は実に弱々しく、シグナスの足を止めるには至らない。



「そうそう。私の固有魔法でアナタの記憶を弄らせてもらいました。まあ、直ぐに忘れるでしょうし、無意味な会話になりますが……銀色勇者対策です。”先手”を打たれない為の……」




そうこうしている内に、ヤツはアメジストの目の前から姿を消した。

……??? 

ヤツとは何のことだろう??

アメジストは自分で自分の思考が分からなくなる。

しかし”種”の唄だけは鮮明に響く……。



「……っ!……はぁ、はぁっ……!」



一人残された(?)部屋で、アメジストは荒い呼吸を繰り返しながら、小瓶を見つめていた。

この小瓶の中には、彼女の運命を変えるかもしれない一筋の希望が詰まっている。

それは自分をコケにした銀色勇者に一泡吹かせ、現状を打開する為の希望……。

心の奥底に芽生えた期待が、アメジストの胸をくすぐり、そして同時にその心を蝕んでいく。



「私は……ッ!」



――――――バチンッ!!!




決意を口にしようとしたその瞬間、突如として世界が闇に包まれた。

武器工場の灯りが一瞬にして消え去ったのだ。

アメジストは慌てて窓から工場の様子を窺い、驚愕のあまり目を見開いた。

工房、倉庫、煙突……それらが、全て静かに沈んでいる……。 

武器工場そのものが水没している……っ?!!

降り注ぐ雨が、いつの間にか”緋色”に変色していた……!!




「この雨は魔法……っ?!!……馬鹿なっ?!!そんな魔法聞いたことが――――」



彼女の心に巣食う恐れが、次第に大きくなっていく。

雨音そのものが意思を持って自分を嘲笑っている気さえする。




「アメジスト様ぁっ!!大変です!武器工場のシステムが全てダウンしました!通信も、防衛結界も機能停止ですっ!工場そのものが隔離されていて、これでは応援を呼ぶことができません……!!」 



「なんだとっ?!!」



間違いなく”緋色の雨”の仕業……。

雨粒そのもに魔力を遮断する力が込められていているとしか思えない。



「それから保管庫も……帝国に納品するハズだった銃火器全てが水没してロックが掛けられました!!魔法による強力なロックです!!!どの銃器も引き金一つ引けません!!!緋色の雨粒が、銃火器の機能を阻害していますっ!!!」




まるで底なしの闇に引き込まれるかのような感覚だ。

アメジストは口を開けたまま、何も言えなくなっていた。

全てが崩れ去る。

今まで築き上げてきたものが、一瞬で消え去る。



「魔法のロックだとッ……?!!あり得ない!!!そんな都合のいい魔法、まるで勇者の力そのもの――――」




――――パァンっ!!!



瞬間、アメジストの言葉が中断された。

部屋の空気が一変し、まるで地獄の扉が開かれたかのような炸裂音が響き渡り、部下の体が糸の切れた人形のように崩れ落ちた。

同時に真っ白な煙がどこからか噴き出し、アメジストの視界を奪っていく。

煙は冷たく、湿り気を帯びていて、肌に触れると凍りつくような感覚を与えた。



「こ、この煙はっ!げほっ!げほげほっ!いったい、なにが……」



「安心して下さい、これは麻酔弾というヤツです……。煙幕といい、ピンキーキャットから学んだ盗賊スキルがまさかこんな形で役立つとは思いませんでしたよ」



その声が、アメジストの血管を浮き立たせる。

まるで亡霊のような、低く、冷たい声。

アイツだ―――――忘れもしない、憎き銀色勇者の声……っ!!



「キッ、サマァ……ッ!!!卑怯だぞ、姿を見せろ!!」



「戦いに卑怯もクソもないのですが……。そうですね……そこまで言うのなら顔を見せてあげます」



アメジストの視界が晴れていく。

まるで死神の鎌のように揺らめく銀糸の髪と、無機質で精機のない白い肌……。

現真っ赤な双眸は他者の心を読み取り、その心すら掌握する。

帝国の、そして魔人の敵……銀色勇者がアメジストの前に立ち塞がった。



「ども。ご無沙汰してます、アメジストさん……。あっ、動いちゃダメですよ?手を頭の後ろに組んで跪いて下さい……。蜂の巣になりたいのでしたら別ですが……」



銃器を武装した下層労働者どもを率いて――――――……。

真っ白な煙の中で、アメジストは自分が数多の銃口に囲まれていることに気づく。

どこからともなく現れた下層労働者たちが、銃を構え、彼女に狙いを定めている。


アメジストは完全包囲されていた……。

逃げ場はない。




「万事順調、全てが計画通りです……。アメジストさん♪」




――――――――――――――――――――――――




【帝国の武器工場】

極北の湾岸地域に建設された極秘施設。

下層民と呼ばれる帝国の一般市民階級から外れた人間たちを集め、労働させるという仕組み。

転生者からの知識を元に、現代火器を再現・大量製造し、戦争の為の準備を着実に進めていた。

武器の種類は多岐に渡り、銃火器のみならず、戦車や戦艦の類まで製造できる高度な技術を有している。

しかし労働環境は劣悪で、拷問など苛烈な対応が当然のように行われている。

労働に耐えきれず暴動を画策した者や、脱走しようとした者は容赦なく殺害された。

厳しい現実に、下層労働者は希望を持てず、帝国への抵抗心さえも失いつつあった。


銀色勇者の来襲があるまでは――――……。


魁蛇の月、武器工場は燃え盛り大陸から幾多の武器と共に消え去ることになる。

後に、『紅蓮の燎火』と呼ばれるその反乱は、帝国の終焉を決定付ける大きな転換期となったのはまた別の話。



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