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第34話

 今回の悪夢には、不自然な点がある。

「ねえ、今回の悪夢って悪意がまるでないよね。どうなってるんだろう?」

 咲夜の指摘した通り、悪意がないのだ。俺たちをどうこうするのが目的という訳でもなさそうだし。

「なあ暁人、お前伊達と同じクラスって言ってたよな?」

「それがどうした。偵察はしないぞ」

 暁人はどうやら、伊達に苦手意識があるらしい。

「今度パフェ奢ってやるからさ、頼む。今回だけ!」

「仕方ないな。今回だけだぞ」

 やはり食欲。食欲は全てを握っている。

「とりあえず明日の朝から関わってみよう。文句はないな?」

「ああ。よろしくな」

 こうして、暁人と伊達という異色の組み合わせが誕生した。



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