「あ! やっと目が覚めたみたい」
目の前には咲夜の顔。全員、俺のことを心配してくれたのか時間を気にせず残ってくれているようだ。
「良かったわ。あのまま目が覚めなかったら、また夢見が悪くなりそうだもの」
「僕も今回ばかりは心配したぞ。夢野なしでは、悪夢は解決できないからな」
「バイタルチェック、現実では出来ないので私も心配でした……無事に全員帰ってこられて良かったです!」
皆、俺のことをよく思ってくれていて嬉しい。それと同時に、疑問が浮かび上がる。
「そういえば、清水時雨はどうなったんだ?」
「わからない。でも、死んだんじゃないかな」
「僕もそう思う。帰ってこられなかった可能性が高いだろうな」
他のメンバーも、行方を知っている者は居なさそうだった。
「とりあえず、夜の部は一度解散にしましょう~! 朝焼け、綺麗ですね」
もうそんな時間なのか、と思いながら俺たちは解散した。