放課後、俺たちはおじさんのところへ直行した。
「望月が今日学校に来なかったんだけど、おじさんは何か知らないか?」
開口一番に俺は問う。
「あぁ、休まざるを得ないだろうな。今日の夢の主は、彼女だから」
思考が停止した。望月が夢の主?
「それって本当なのか? だとしたら、すぐに助けに行かないと」
「落ち着け夢野。零時にはまだ時間がある。話し合って、策を練らないと」
「そんなの待ってられるか! 俺一人でも行く!」
「あ、ちょっと! これからが大事な部分ですよ!?」
俺はネットカフェを飛び出した。望月の家が何処にあるかなんてわからなかったので、自分の家に一度帰った。鍛え上げた冷静さは、何処かに行ってしまった様だ。
しかし、気になるのは望月が夢の主であるという点だ。トワイライト・ゾーンは俺たちの崩壊を狙っているのか? それなら真っ先に俺を狙いそうなものだが。不安定な思考を繰り返すうちに、俺は眠りに落ちていった。