昼間。部室に行くと、一人欠けていた。
「あれ? 望月は?」
いつも必ず居るのに。
「今日は休みだそうだ。明日には来るだろう」
「そんな単純なものか?」
暁人は物理の教科書を読みながら、答えた。
「今まで休んだことが無かったから、気にかかることではあるがな」
「……まあ、今日いないのは仕方ないな。放課後、夢の共有が終わったら家に行ってみるか」
「場所分かるのか?」
「俺にはわからない。……けど、お前望月と帰る方角一緒だよな。知ってるんじゃないのか?」
「……大体の見当はつくけども……」
暁人は顔をしかめて言った。その時、昼休みを終わらせるチャイムが鳴ったので、一度解散となった。