大きな力を持たされた少年が、それでも、自分から戦う事を決意するのは「身近な者を守りたいから」という王道展開。
同じ世界に生きながらも、どこか遠い存在だと思った少女との関係が、文字通り一夜で変わり、違う顔を知っていく関係になる青春譚。
物語を成り立たせる世界観はシンプルだけど、謎という深さに引き込まれて、キャラクターの活躍と供に魅力になっている。
……と、本当にオーソドックスとエッセンスの割合がちょうどよくて面白くて面白くて、それをしっかりストレスなく伝えてくるセリフ回しや地の文の文章力に、ああ巧い人が書くエンターティメントは気持ちいいなぁと、素直に思いました。
颯真と冬希のラブコメ展開ももっとみたいです。