東京マフィア
完結済·新着更新:第25話 エピローグ·2025年03月15日 16:07
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あらすじ
詳細
『迷走狂騒曲』姉妹編。主人公二人の別バージョンです。
美しい人形が 周囲の男たちの運命を狂わせていく。
極道社会に飛び込んだ美青年一博がイロイロひどい目に遭います。。。

実父である組長に引き取られた一博は、イケメン若頭補佐の日向潤に惹かれるが……。
紆余曲折を経て結ばれる二人だったが、潤にはある秘密があった。


詳細なあらすじはコチラ↓


高校生になった伊川一博は、釈光寺組組長である、実父釈光寺琢己の屋敷を訪ねる。

琢己の屋敷で暮らし始めた一博は、ある晩、龍と麒麟がむつみ合う姿を目撃し、自分がゲイだと自覚する。

若頭補佐の日向潤が、麒麟の男だと知った一博は、軽い気持ちで誘うが、拒絶される。

潤は「わたしは、オヤジさんに若のことを任せられた以上、命を投げ出してでもお守りします。それだけはわかってやってください」との言葉を残して立ち去る。


大学を卒業した一博は、琢己不在時に、カチコミを決行して重傷を負う。

退院した一博は「一度だけ」という約束で、琢己と関係を持つ。

一博と張り合う長男祐樹が、関西の組織と手を結び、一博は罠に落ちるが、潤に救われる。

弟英二が、一博をかばって刺され意識不明になる。

琢己と再び関係を持ってしまった一博は、琢己を疎ましく思うようになる。

義父に呼び出された一博は、伊川正雄が中国マフィアのボスミスター・Kで、潤はその配下だったと知る。

潤の手で琢己が暗殺され、一博は組長となる。

退院し、屋敷で暮らすようになった英二と関係を持った一博は、潤を遠ざける。

英二に一緒に逃げようと切り出され、嘘をついて追い出す。

潤に呼び出された一博は、暴力で屈服させられ、レイプされる。
熱情を打ち明けられた一博は、逆に冷めていく。

ミスター・Kの怒りを買った一博は、激しいリンチを受け、監禁される。

英二が救いに来るが、英二は、別の場所に軟禁されている潤の策略で動いていた。

ミスター・Kから、麒麟の入れ墨が彫られた背中の皮が送りつけられる。

死を覚悟して指定された倉庫に出向くと、ミスター・Kのほかに潤がいた。
潤は、一博をとがめぬよう懇願し、入れ墨を差し出したという。
潤の愛に一博は心を打たれる。

英二が結婚し、一博も祝福する。

大団円と思われたが……実は……→エピローグへ続きます。


潤はミスターKの実子で……



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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-03-22 22:08ネオ・デビューネオ・デビュー2025-02-23 20:33作者のひとりごと作者のひとりごと2025-02-23 20:33
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つけとレビュー
小説を書くことが大好きです。
2015年に時代小説でデビューしました。
藤井龍名義で、コスミックより、出水千春名義でハヤカワ、角川文庫より、計8冊文庫を出しています。
現在は新作の現代小説を構想中です。

いままで書きためた作品を改稿したものや、新作もアップしていきたいです。
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