一条戻り橋に霧雨が降る
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あらすじ
詳細
※ 主人公陶次を江戸者に変更しましたので、読みやすくなったと思います※

幕末の京を舞台にした、哀切な物語
江戸出身の目明し陶次が主人公です。

庶民の側から見た、幕末の京の情勢、風情や情緒を、史実に忠実に描いています。

小悪党である、壮年の目明かし陶次は、己に自信がなく、お蔦への気持ちは空回りするばかり。

お蔦を失った陶次は、彼女を手にかけた者を追いますが・・・・・・。

テーマ:ストレートな男と、心の内を婉曲にしか表現しない、京女のすれ違い

陶次
京の目明かし。小悪人。45歳。食うには困らないが、こんな人生のはずではなかったと思っている。
江戸から大坂、京へと流れてきた。近江八幡に、離縁した、二度目の妻と、幼い娘ひとりがいる。
自尊心の裏返しで、自分に自信がなく、ひねくれた考え方。短絡的で、自己中心的だが、憎めない部分もある。
島原に売られそうになったお蔦のことを、喜助に相談され、気紛れから救い、羽振りの良い文吉に紹介。
八幡屋からの付け届けを持参する、喜助と馴染みになり、憎からず思っている。

お蔦
21歳。色っぽい美女だが、教養も品もない。安囲いの女。
今は、陶次と、喜助と権三の三人が、日にちを決めて訪れている。
陶次は、蓮っ葉で、実のない女だと思っているが、純情で、陶次に救われたと恩義を感じ、陶次に惚れている。
文吉は、自分だけの妾にしようとしたが、お蔦から断る。お蔦を囲ってすぐに、文吉は殺害される。

喜助
31歳の美男。優男。
油商いの大店、八幡屋の番頭。お蔦と所帯を持ちたいと望んでいる。

権三
目明かし仲間。強請、たかり、博打で、手広く稼ぐ。
文吉ほどではなかったが、安政の大獄のときの恨みを買っている。
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-01-19 23:39ネオ・デビューネオ・デビュー2025-01-19 23:31作者のひとりごと作者のひとりごと
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つけとレビュー
小説を書くことが大好きです。
2015年に時代小説でデビューしました。
藤井龍名義で、コスミックより、出水千春名義でハヤカワ、角川文庫より、計8冊文庫を出しています。
現在は新作の現代小説を構想中です。

いままで書きためた作品を改稿したものや、新作もアップしていきたいです。
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