連載中·新着更新:第14話:鳥かごの中は·2024年12月26日 17:39
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あらすじ
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 ──そこには、黒色の『自由』があった。

 私立中学の受験に失敗した真衣(まい)は、母親から厳しい仕打ちを受けていた。
 そんな中、彼女は進学した公立の中学校で放課後に校舎裏でダンスをする少女と出会う。

「ウチはソフィア。大阪生まれ大阪育ちのブラジル人や」

 黒人の、少女。

「ダンスは表現や。そこに上手いも下手もない。気持ちをぶちまけたらええんや」

 ソフィアとの出会いが、真衣にダンスを伝えた。
 初めて触れるダンスという黒人文化が、勉強と母親のしがらみに燻ぶっていた真衣の『情熱』を爆発させる。

 We are BLACK。
 人は誰しも、魂を表現する場所を求めている。
 黒人文化を背景に、ダンスを通して女子中学生たちの成長を描く。

 集英社みらい文庫大賞、最終選考作品。
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作品アチーブメント
創意工夫ありし者2024-12-26 17:39ネオ・デビュー2024-11-27 11:32作者のひとりごと
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つけとレビュー
刀の切っ先にインクを付けて小説書いてます。読んだ人の魂をぶった斬ります。よろしくお願いします。閉じる
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僕よ、剣になれ剣道好きの少年、達桐 剣司(たちきり けんじ)は幼馴染の霧崎 刀哉(きりさき とうや)と約束を交わした。

全国を懸けて、競い合おう。

その約束は剣司にとって『夢』となり、日々稽古に励んだ。
やがて二人は中学最後の大会で対戦するが、試合中の事故で剣司が刀哉の腕を折ってしまう。
この事故が剣司のトラウマとなり、彼は誰かに竹刀を構えることができなくなってしまった……。

しかし、彼は気付いていなかった。
その試合を、悲劇の一部始終を、
憐れんだ瞳で見ている少女がいたことに。

絶望を抱えたまま高校に進学した剣司。剣道部だけは入るまいと決めていたが、
そこで刀哉と再会することとなる。
彼に引っ張られてあれだけ忌避していた剣道部に足を運んでしまう剣司だったが、
剣道場で上級生を圧倒する、凄まじい強さの少女と出会う。

少女の名は、八咲 沙耶(やつざき さや)。刀哉とは中学からの知り合いらしい。

「これは恥ずかしいところを見せてしまった。刀哉と知り合いらしいな。そのデカブツが迷惑をかけていないか?」
「現在進行形で掛けられています……」
「それもそうだな」

硝子のように美しく、穢れがない笑顔。
しかし、どこか儚さと脆さを感じさせる──八咲 沙耶は、そんな少女だった。

剣司と、刀哉と、沙耶。
二人の剣士が約束を交わしたことで始まった物語は、一人の少女を交えて加速していく。

僕よ、剣になれ。
彼女という鞘に還るために。

人間の感情を瑞々しいままに描き、
動きある描写を実体験からより鮮明に書き連ねる。
これは、あなたの魂を切り裂く物語。
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