あらすじ
詳細
彼女は、とても優秀だった。
優秀だったが故に、大きすぎる想いがうっかり暴走してしまったのだ。

欲しいものを手に入れるために努力は惜しまない、そんな彼女の手から溢れ、零れ落ちた、彼女にとっての幸せ。
幸せを手に入れたはずだったのに、いつしか歯車は噛み合わなくなり、外れ、壊れてしまった。

いつしか彼女はこう呼ばれる、『稀代の悪女』と。
どうして、と問うても答えは返ってこない。
処刑の瞬間まで彼女はどうして、を繰り返したが結局、迎えたのは『罪人としての死』

『なぁ、お前。後悔したまま死ぬなら、やり直さないか?』

差し伸べられたのは悪魔の手。
しかし、彼女は躊躇しなかった。

『次は……使われるだけの存在になんか、ならない!!』

強すぎる意思をもって、異質な力で彼女は戻る。
全てをやり直して、今度は傀儡にならないために。そして――。

『わたくし好みの素敵なお方と幸せになりますわ!!』

誰よりも、幸せになって笑うために。……彼女の決意はひたすらに固く、強かった。

相手を想いすぎるが故に悪役令嬢となった公爵令嬢が、不要なものは捨て去って己の幸せを手にするまでの物語。
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ネオ・デビュー2024-11-20 19:07創意工夫ありし者作者のひとりごと
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