あらすじ
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「毒キノコを食べるし、カタツムリを飼うし、おまけに畑に馬糞を撒くし……! 君みたいな変人とは婚約破棄だ!」
伯爵令息の俺には日本で農業に取り組んでいた前世の記憶がある。異世界転生したあとも、その記憶をもとに農業を続けていたら第一王子から婚約破棄を言い渡されてしまった。父親にも農業に関わることを禁止されてしまうのだが、どうしても農業がしたかった俺は鍬を担いで家を出た。
身分を棄て、名前を変え、辺境の村で農業知識を生かして農地改良を行っていたら、いつのまにか「畑の賢者」と呼ばれるようになった。
そんな俺のもとに、王城からキーランドという名前の騎士が賢者の知識をもとめてやって来た。なんでも、王都の近くのぶどう畑の様子がおかしいとかで、俺は正体を隠して王都へ戻って……?
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創意工夫ありし者2024-11-13 17:35ネオ・デビュー2024-11-13 17:32作者のひとりごと
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異世界転移した不幸な女子高生が「お前とは結婚しない」と言った運命の番と幸せになるまでの話――私はダメな子なんだ。  無関心な母親と高校でのいじめに苦しんでいた榊原 巡(さかきばら めぐる)は雨の日のバス停でレスシェイヌという獣人に手を引かれて異世界に迷い込む。  迷い込んだ異世界には獣の耳としっぽをもつ「獣人」たちがいて、彼らは運命の番と出会うことで成人と認められるらしい。  レスシェイヌは巡の番であり、かつこの獣人の国の第一王子であった。  番は出会えばひかれあい愛し合うものとされているが、レスシェイヌは巡との結婚を拒否した。  とはいえ、引っ込み思案な巡も愛というものがいまいちピンとこない。  まして、巡にはこちらの世界にきたときに生えるはずの耳としっぽが生えなかったため、巡は獣人というものがわからなかった。  しかし、レスシェイヌはなぜかそんな巡にやさしくしてくれて、傷ついてかたくなだった巡の心もやがて溶け、いつしか巡はレスシェイヌに惹かれていく。  そんな巡に、第二王子がささやいた。 「耳としっぽがあれば、レスシェイヌの番として彼の役に立てるよ」  お世話になっているレスシェイヌのため、と巡は耳としっぽを得るために動き出しだのだが……?
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