あらすじ
詳細
――私はダメな子なんだ。

 無関心な母親と高校でのいじめに苦しんでいた榊原 巡(さかきばら めぐる)は雨の日のバス停でレスシェイヌという獣人に手を引かれて異世界に迷い込む。
 迷い込んだ異世界には獣の耳としっぽをもつ「獣人」たちがいて、彼らは運命の番と出会うことで成人と認められるらしい。
 レスシェイヌは巡の番であり、かつこの獣人の国の第一王子であった。
 番は出会えばひかれあい愛し合うものとされているが、レスシェイヌは巡との結婚を拒否した。
 とはいえ、引っ込み思案な巡も愛というものがいまいちピンとこない。
 まして、巡にはこちらの世界にきたときに生えるはずの耳としっぽが生えなかったため、巡は獣人というものがわからなかった。

 しかし、レスシェイヌはなぜかそんな巡にやさしくしてくれて、傷ついてかたくなだった巡の心もやがて溶け、いつしか巡はレスシェイヌに惹かれていく。

 そんな巡に、第二王子がささやいた。
「耳としっぽがあれば、レスシェイヌの番として彼の役に立てるよ」
 お世話になっているレスシェイヌのため、と巡は耳としっぽを得るために動き出しだのだが……?
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創意工夫ありし者2024-11-14 19:21ネオ・デビュー2024-11-04 16:10作者のひとりごと
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