完結·新着更新:9.8·2024年10月22日 19:00
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あらすじ
詳細
神様は大きな過ちを犯した。それで生まれたのが醜いゴブリン。
ゴブリンは当初、謙虚だったが、やがて神様に怒り、神様を崇める人間に仇なすという過ちを繰り返すようになった。
争いの絶えない世界の中で、生き永らえていた原初のゴブリンは、人間でありたいと願うもう一人のゴブリンと共に、森で平和に暮らしていた。それがずっとずっと続く——はずだった。
二人のゴブリンが棲む森には、火が放たれた。ゴブリンは人に仇なす存在とされ、抹消しようという風潮が人間にはあったのだ。譬人間に害なさないゴブリンでも、例外にはできない。いつ翻るかわからないから。
火を受け、湖に逃げる二人のゴブリン。片割れがもう一人を逃がすため、一人、矢を受けた……



湖に潜り、一人助かったゴブリンは、片割れの亡骸を抱いて泣き伏した。それを憐れに思い、過ちを悔いた神様は、原初のゴブリンのためだけに、永遠の魔法をもたらした。
片割れの亡骸を納める箱と、供える花を永遠に美しく保つ魔法。
しかし、ゴブリンは生き物。やがて原初のゴブリンも死を迎える——

ゴブリン×ゴブリンの恋愛もの、という指定の企画に参加していた作品です。
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作品アチーブメント
創意工夫ありし者2024-10-22 19:00ネオ・デビュー2024-10-03 21:00作者のひとりごと
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つけとレビュー
ダークな作品を書くのが好きです。小説書いて20年超え。閉じる
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氷の剣士は炎の勇者に立ち向かう生命を育み育てる生命の神を奉るセカイ、セフィロート。
このセカイは幾度もの災厄を[ダート]という魔法の概念から外れた特殊能力を持つ者たちにより救われてきた。
影年一九九五年、セカイは生命の神の対抗神闇の女神ディーヴァを奉る魔王ノワールの下に決起した魔物や魔族によって、セカイ侵攻が行われ、十あるうちの六都市を魔王軍に占拠されるという危機に陥っていた。
こんなセカイにもたらされたダートの持ち主は二人。炎を自在に操るダートの持ち主のリヴァル。氷を自在に操るダートの持ち主のリアン。
けれど、とある出来事をきっかけに、勇者として育てられていたリアンは森へ逃げ、迷子になっていたところを魔王四天王の一人にして、森の守護者であるアミドソルに助けられる。
敵ということよりも助けてくれて、たった一つの望みを叶えてくれたソルに深い恩義を感じたリアンは、ソルへの恩返しにソルの森の守護者としての役目を手伝うことに。
けれど、魔王四天王と結託するリアンをもう一人の勇者リヴァルが許すわけもなく……



「僕はただ、僕を僕のままで受け入れてくれた人を、場所を、守りたいだけなんだ」



そんなリアンの純粋な思いをリヴァルは否定しようとする。
リアンが敵でも味方でもないなんて、理解できなかったから。

普通の物語でなら、主人公の好敵手となるような人物の視点から描いた切ないすれ違い。
心を研ぎ澄まして、静かに——
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