あらすじ
詳細
 中国古代ファンタジー×オカルトコメディ、そして青春のモラトリアム。

 紀元前6世紀、春秋時代。中国は山西省に晋という大国があった。いずれ大臣として国を担う若い貴族たちは研鑽どころか、怪異に巻き込まれたり踏み入れたりとドタバタしていた。

 文武両道でイケメンだけど傲岸不遜かつ自信家すぎてざんねんな主人公・士匄と、美少女風美青年で生真面目ド根性な後輩・趙武がバディとなり、呪い、祟り、怪異を謎を解いたり対峙する、オカルト中華ファンタジー青春コメディ。

【一章】因果応報、春の祟り
 大貴族の後継ぎ、有能だが傲岸不遜な青年『士匄(しかい)』は、難癖をつけてきた狂人を返り討ちにする。
 しかし、それは怪異の始まり。
 雑多な霊に憑かれはじめ、果てには親子ともども処刑の危機へ。
 後輩で相棒の『趙武(ちょうぶ)』と共に怪異に立ち向かう。

【二章】夏は星狩りの季節
 『士匄(しかい)の友人、『荀偃(じゅんえん)』はお人好しにも出自のわからぬ巫女を引き取る。そこから異変が起こり、山神や四方に封じられた神さえ現れる騒ぎとなる。士匄と趙武は友人を助けられるのか。

【三章】恋は秋菊の香り
 士匄や趙武の先輩『韓無忌(かんむき)』は美しく誠実な女官に出会い、忘れられなくなる。そのころ、目が覚めた士匄の隣に惨殺された女官が死んでいた。連続する殺人事件、出られぬ後宮。
 惨状の中で男たちは女の神秘を見る。

【四章】冬が来たりて夢幻の旅路
 偶然と悪意の巡り合わせで、境界の神である道祖に閉じ込められた2人。脱出の算段をしながら果ての無い荒野を彷徨う。
 道祖の罠に気づいた時、始めて神を鎮めず滅亡を決意する。ただの人に神を倒せるのか。

春秋時代といえば、夢で祟られたり兎が二足歩行で踊っていたり、五日前に死んだ人が生き返ったり青い虹が出たり、まあそんな不思議な部分を拡大解釈して怪異を毎回解決する二十代の若者の、モラトリアム青春コメディとなっております。お気軽に深く考えずお読み下さい。歴史も時代考証もくそもございません。
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作品アチーブメント
創意工夫ありし者2024-09-19 13:15作者のひとりごと2024-08-30 21:02ネオ・デビュー2024-08-23 12:32