一千年の汐乃
完結済·新着更新:第5話「一千年の汐乃」·2024年08月20日 17:17
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あらすじ
詳細
佐賀県玄海町に暮らす女子高生「佐志汐乃」は、ど田舎の何もない故郷にうんざりしていた。
「早くここから出て行きたい」とばかり考えていたある日、地元神社で披露する巫女舞の稽古を手伝うために東京から帰省してきた親戚の「松浦 真」と出会う。
玄海町のことをほとんど知らない真を案内して、数少ない町内の名所をめぐる汐乃。浜野浦の棚田で二人で鐘を鳴らした瞬間、汐乃は数百年も昔に松浦党の荷廻船を扱う女船頭だった自分の夢を見る。
夢の中で汐乃は、海で出会った真に笛を吹いてくれと頼んだ「どこかの船溜まりで会えたら聞かせてやる」と約束したが。その約束はかなえられずに終わったらしい。
同じ夢を見た汐乃と真。松浦党佐志一族の神社で真は汐乃に遠い昔に約束した笛を聴かせる。大学で日本史を専攻している真から肥前の国と松浦党に関係する話を聞いた汐乃は、自分の名「汐乃」が千年以上も前からこの地玄海町有浦で受け継がれていたことを知る。
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ネオ・デビューネオ・デビュー2024-08-20 16:52創意工夫ありし者創意工夫ありし者作者のひとりごと作者のひとりごと
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特殊技術の国家資格者(錬金術師ではない)
本業の合間に書くので不定期更新。
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リアルダンジョンには、カネも名誉も何もねえ!
リアルダンジョンには、カネも名誉も何もねえ! 世界各国の至る所に「ダンジョン」が発生する現象が始まって数十年、欧米では「ダンジョン」は突如やって来る災厄の象徴でしかなかった。何しろ入ってモンスターを倒しても、何も手に入らない。ゴールドも魔石も何もない。ダンジョンには宝箱もアイテムも何もない。現実のダンジョンとは、巨大化した虫があふれ出してくるただ危ないだけの厄介物。
 ところが世界でただ一国、好きでダンジョンに入って危険に身をさらして遊ぶ狂った国民がいた。そう、それはもちろん日本! 政府も警察も「管轄外だもーん!」と知らんぷりを続ける中、ボランティア団体の「ダンジョン保安管理協力会」(略して「ダンボ」)がダンジョン入出の管理からロスト(ダンジョン内遭難者)の救出を引き受けて、日本のダンジョン文化(?)を守っていた。
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