あらすじ
詳細
 事は、冬も押し迫った深夜、部活帰りの帰宅途中、鬼島紀子が秋葉原一帯に生じた局地的な停電に気付く。そして、そこに妖気を感知するや一人突っ込む『やらかし』から物語は始まった。
 そは妖魔将の陰謀。
 気付き始めた頃には、秋葉原は危険な状態に陥ってしまっていた。時空が歪み、地獄の窯が開こうと言うのか!?
 新米ながら術者であり剣士でもある鬼島紀子は、珍奇な先輩術者、異界の住人、異星からの来訪者らと力を合わせ、邪悪な陰謀に立ち向かうのだ!!

【2023年ダンガン文庫プロットコンテスト落選作品】

<背景>
 江戸時代、秋葉(あきば)の原っぱには刑場があり、この数百年の間に数多の凶状持ちがこの世に恨みを抱きながら命を散らした。しかし、それを見下ろす高台に国家安寧を祈る神田明神に大国主命が祭られ、江戸は霊的に守られていた。
 だが、英国の支援を受けた明治維新は神仏の繋がりを破壊し、鎮守の森を破壊し、あらゆる霊場、霊的守護を破壊して回った。
 続く大東亜戦争においてサタニストが支配する米国に負けた結果、日本の霊的守護を司る天皇家が形骸化され、陰陽寮は解散、術者は影に消え、日本の霊的守護は完全に失われたかに思えた。
 だが、術者は消えてはいなかった。
 迷信として消し去られた陰陽寮は、宮内庁の影の組織『退魔庁』として密かに再結成されていたのだ。

 時は正に末法の世。

 サタニストの命ずるままに国を滅亡へと誘う政治と経済。
 日本は古の脅威に再び晒される事となる。
 大地は天災に荒れるがまま放置され、木々は刈り取られ毒物をまき散らす太陽光パネルが敷き詰められ、奇怪な振動と電波を発する巨大な風車がそこかしこに建立されていった。
 その様な破壊的な有様の中から、平安の世を跳梁跋扈した魑魅魍魎の類が蘇ったのだ。

 術者は、それらを総じて『妖魔』と呼称した。

 この物語は、山梨から上京し退魔庁秋葉原支部にこの春に配属された結晶使い、大学一年生であり表向きはアルバイトの鬼島紀子(きじまのりこ・19)があちこちにぶつかりながら、強大な妖魔将の企みに立ち向かっていく物語である。

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創意工夫ありし者2024-09-17 14:06ネオ・デビュー2024-07-31 02:21作者のひとりごと
昔MTRPGの文章マスターを4年間程やっておりました。主にファンタジーやSFを好みます。閉じる
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