連載中·最近更新:ステージⅣ·2024年09月12日 12:47
63人気·0レビュー·90,036文字
最初から読むブックマーク応援する
あらすじ
詳細
「もしかすると、ガンの特効薬を開発できるかもしれません」
鎮目恭夫は、嘉山貞正に電話でそう告げた。鎮目は東京の慶葉大学中央病院・血液腫瘍内科で研究職に就いていた。だが、派閥トップが病院長選挙で敗北したために、新病院長の嘉山によって系列の慶葉大学仙台病院に異動させられた過去があった。
嘉山に対する復讐心も消え失せた時に、鎮目は救命救急センターに運ばれてきた孤独な青年・天羽大輝の治療を担当する。そして、天羽の特殊な免疫細胞にあらゆるガンを死滅させる効用があることを発見してしまう。
鎮目は天羽の存在を嘉山に報告した。天羽をダシに使うことで鎮目の復職が叶い、ガン特効薬の開発研究を担当することになった。
人類の悲願であるガン特効薬を実現させて医療の歴史に名を残したいのか、嘉山は非臨床実験をすっ飛ばして末期ガン患者での臨床実験を鎮目に命じた。つまり、人体実験だ。
最初の実験では無事に末期ガン患者を救えた。その結果、天羽の別の秘密が明らかになった。天羽自身が全身ガンに侵されていて半死人状態だったのだ。
だからこそ天羽の免役細胞はあらゆるガンに対する抗体を備えることができた。しかし、末期ガン患者を救うたびに体から免役細胞を失う天羽自身は、徐々に死の淵へと近づいていった……。
このまま臨床実験を続ければ、天羽は間違いなく死ぬ。だが、嘉山は鎮目に第二の臨床実験を命じる……。
閉じる
応援チケット
作品アチーブメント
創意工夫ありし者2024-09-12 12:57ネオ・デビュー2024-07-25 15:23作者のひとりごと
コミュニティ (0)
目次 (6)
しおり
つけとレビュー