あらすじ
詳細
 二十数年前、現実世界の様々な場所に突如としてダンジョンが出現した。ダンジョンの最終ボスが倒されると、特別なアイテムが手に入った。このアイテムはエネルギー、工業、軍事など様々な分野で使用可能で、そのため世界中の国々は競うようにダンジョンを攻略していった。しかし、貴重なアイテムほど危険も伴う。命を落とすこともある。各国は出来るだけ安全に、そして効率よくアイテムを回収するために、組織を作りダンジョン攻略に取り組み始めた。
探索者は国が管理する会社に登録をする事が義務化され、探索者達の為の保険、給料、アイテムによってはボーナス、福利厚生等を整え、ダンジョン生配信用の特別なスマートホンと携帯電波塔を開発した。これによって、安定した生配信が可能となった。会社は生配信の際の費用を持ち、広告料とアイテムを回収する。アイテムは自社で使ったり他社に売ったりした。また、生配信はそのまま活動記録として会社にも自動配信、記録され、探索者の管理やダンジョン内の新たな発見にもつながった。ダンジョンは一度クリアしても時間の経過とともにモンスターや最終ボスが復活することがあるので、何度もチャレンジすることが出来た。時にはダンジョン内が変わったり、モンスターのレベルが上がったり下がったりすることも、最終ボスを倒した時に手に入るアイテムが変わることも。また、ダンジョン内の変化もモンスターの復活もなくなった『デス・ダンジョン』もあった。そんなダンジョンは、テーマパーク等の商用利用として活用した。その場合、一番早く見つけた会社が権利を持つ。それらの全ては、生配信で確認できるのだ。そして、探索者達によるネットでの生配信で、徐々に人気職業として世界中で流行するようになった。

カルミア社登録番号S10568アイ・本名『哀川美月』16才は、『ダンジョン探索者』という小さい頃からの夢を叶えた女子高校生だった。
美月は生徒会の風紀委員を立派に務め、キッチリと制服を身につけ、長い黒髪をキッチリと三つ編みにして、丸いフレームの眼鏡を愛用。非常に真面目でまさしく『模範となる生徒』だった。けれどそんな彼女が誰にも言えない秘密が、『ダンジョン探索者』だと言う事。ダンジョンに挑む美月は最強の魔法使い。ギャルの恰好でギャルの言葉で呪文を唱え、杖の代わりにロリポップや口紅を振り回す。それは誰にも知られたくない秘密だった。
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創意工夫ありし者2024-09-17 23:34ネオ・デビュー2024-07-12 05:07作者のひとりごと
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