あらすじ
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伯爵令嬢だったエスティアは、子供を政略的な道具と扱い厳しい躾を施す伯爵家の双子の妹に生まれ、幼い時から、兄と一緒に酷い扱いを受けていたが、5歳の誕生日に、兄が何者かの手によって毒殺され死んでしまった。

その上で、自分のことしか考えていない身勝手な母親からも父親からも『女のお前が身代わりに死ねば良かったんだ!大事な跡取りがいなくなったら困る!』と厳しく責め立てられ、兄が死んでは不都合が生じると、書類上の死因を妹だった自分が死んだことにされて以降。

伯爵家の跡取りとして、髪の毛をばっさりと切られ、兄の名前を騙り男装姿を強要させられることになり、使用人達からも冷遇され虐待されてしまうことになる。

その日から、更に過酷な生活を送ることになったエスティアは、兄が殺されたことで、自分が転生者であり、ここが前世で人気だった逆ハーレム小説の中の世界だと気付く。

だけど、小説通りなら、毒殺されて死ぬのは妹の自分だったはずであり、兄が殺されるようになってしまうこと自体が可笑しいものだった。

――なぜなら、この小説の物語で、双子の兄は、ヒロインを好きになる友人ポジションのヒーローの1人だったから。

全てを思い出した主人公は、物語の初めから、兄が殺されてしまったことで、小説の内容とは違う展開になったことに一抹の不安を抱きながらも、戸籍上、既に『伯爵令嬢だった自分』は故人であることから、伯爵家の悪事を暴いた公爵家に保護された時に、兄だと勘違いをされたことで、男装したまま双子の兄に成り代わって暮らすことに。

そうして、前世で見た小説の物語が始まるまでの間に、小説では『最後まで明かされなかった兄(自分)を殺した犯人』を探し出すことを誓いながらも、恩義に報いるために公爵家の問題を積極的に解決しつつ、兄を殺した犯人の情報を得るため、原作のヒーロー達と仲を深めようと奮闘することに。

更に、伯爵家から助けてくれた次期公爵の義理の兄が、主人公のことを弟だと誤解したまま、溺愛し始め、同じく助けてくれた公爵家の手足となって動いている影もまた、主人公を見守りながら大切に思ってくれるようになった上に、王子や騎士といった仲良くなった面々が、男だと勘違いしつつも、主人公に好意を寄せ始め…?

兄の死の真相を追って男装した伯爵令嬢が、ヒーロー達から溺愛されまくるお話。
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創意工夫ありし者2024-11-19 20:10作者のひとりごと2024-07-09 22:06ネオ・デビュー2024-07-09 20:17
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